さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
GIGAスクール構想で、1人1台端末の導入が実現でき、どう活用していくかのフェーズに進んでいると思います。はじめにお伝えしたいのですが、1人1台端末を子どもたちにただ渡しただけでは学びに役立つ道具として機能しません。私たちが事前の準備で一番重きを置いたのは、1人1台端末の機種を何にするかよりも、データの共有や1人1台端末をつなぐプラットフォームをどう構築するかでした。
本校ではG Suite for Education(現Google Workspace for Education Fundamentals)を選択し、図のような1人1台端末をつなぐシステムとしてのサイトを構築しています。そして、このサイト構築の基本的な考えとして以下のことを共有しています。
- 過渡期だからこそ、修正しながら進めていくため今のところお金をかけずにできること
- どの端末でもアクセスが可能なこと
- とじられた環境で構築できること
- 使いやすいこと
図で示した三つのポータルサイトについて説明します。
さとえChannel
さとえchannelは、全体共有の場です。教職員も保護者も児童もとにかくここへ来れば、学校から発信されているものが見られるようになっています。お手紙や授業の動画等がクローズドの状態で公開されています。学年単位で閲覧権限を区切っていて、他学年のものは見られないようになっています。
さとえ学園小学校Help Desk
さとえ学園小学校Help Deskは、保護者のポータルサイトです。保護者から今まで寄せられた質問等に対するすべての回答や、本校で進めているCYOD(Choose Your Own Device:保護者負担で学校側が指定した端末を購入)についての説明、端末に入れておいてほしい授業等で活用するアプリの一覧などを掲載しており、困ったことがあればここを訪ねるとわかるようになっています。保護者は、児童の欠席連絡もここから行います。
さとえポータル
さとえポータルは、教職員のみが見られる設定で、様々な情報をキャッチアップできる場となっています。教職員は、ここで職員会議資料、学校で行われている打ち合わせや会議の議事録、様々な校務の窓口などを確認することができます。
私たちはプラットフォームの構築にあたりGoogleを選択しましたが、iPadじゃないから、Googleじゃないからこのようなことができないということではなく、この考え方を汎用的に捉えて、自校の環境に合わせて構築していただければと思います。
次号は、このような環境下において、本校が目指す授業デザインについて紹介できればと思っております。
つづく
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プロフィール
さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
なぜ、小学校の先生に?
給食、遠足、修学旅行。楽しく、変化いっぱいの毎日が過ごせ、誰よりも一番近くで子どもたちの成長する姿をみることができるから。
my belief
教師自身が一番の学び手であれ!!