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リモート授業の実施

さとえ学園小学校

教諭 山中昭岳

全国のほとんどの学校が休校となっています。

本校では、子どもたちの学習の確保、そして何よりも突然離れてしまった子どもたちと先生、子どもたちどうしをつなぎ続けるため、現在リモート授業を実施しています。

本校は普段からiPadを学校保管ではなく、常に子どもたちが一人1台持ち、授業での活用はもちろんのこと、家庭学習や連絡ツールとして、毎日使っていました。

もちろん先生たちも一人1台iPadを持ち、授業での活用だけでなく、連絡ツールやペーパーレス化に役立てていました。

そんな中、休校が突然伝えられましたが、いつものiPad活用の延長で、このリモート授業をすぐさまスタートすることができました。

【図1】リモート授業のシステム環境概要図
【図1】リモート授業のシステム環境概要図

~事前に~

連絡帳として毎日活用しているGoogle Classroom(クラス単位で運営や管理ができるツール)を基本のツールとして、時間割やその日にする課題、手紙など、必要なものはすべてオンラインで子どもたちのiPadへ送られます。

~授業では~

子どもたちはGoogle Classroomに届いた情報をもとに、学習を行います。

まずは、Zoom(映像や音声を使ったWeb会議ツール)を活用して朝の会です。先生とみんなの顔を見ながら学校と同様の朝の会を行います。

その後は、ほぼ全教科で課題が提示され、ときにはZoomを活用しながら一緒に身体を動かしたり、いつも宿題等で活用していたQubena(AI型タブレット教材)スタディサプリで学習を進めたり、作品やデータづくりをしてGoogleドライブ(ファイル保管サービス)に保存して提出するといった形で、普段授業でやっていたことがそのまま家でもできています。

Zoomの様子
Zoomの様子

この写真は、1年生の生活科のワンシーンです。

クラスで飼っていたクサガメさんとも突然のお別れだったので、毎日お世話していた子どもたちに元気な様子を見せてあげている場面です。

このような対応ができた裏側には、先生たちのチームワークも大きな要因の一つです。

安倍総理からの休校要請の発言(2月27日)からすぐに、退勤後であった学校長よりオンラインで先生たちに休校に向けての課題の洗い出しの依頼がありました。

その対応として、本校のICTメンバーがすぐに「休校対策Trello(タスク管理ツール)」を立ち上げました。

その瞬間、退勤後にも関わらずオンラインですべての学年が課題を洗い出すことができ、翌日の朝からスムーズに休校対応ができたのです。

オンラインでつながっていることが「ふつう」だったからこそできる緊急の対応であり、働き方改革へもつながるものだと考えています。

GIGAスクール構想の真の実現は、この取り組みをわざわざこのようにブログで取り上げなくてもいいくらい「ふつうのこと」になることです。

先生たちも子どもたちも、オンラインで授業ができる可能性とともに、一方で「リアル」でしかできない学びについても実感していることと思います。新年度は、このことを糧に新たなスタイルの授業が展開されることでしょう。

1か月後には、無事学校がスタートしていることを願って……

※本ブログで出てくるツール等は、全てフリーで導入できますので、よろしければご活用いただければと思います。

Google Classroom:クラスの運営や管理ができる教師用ツール

Googleドライブ:ファイル保管サービス

Zoom:Web会議ツール

Trello:タスク管理ツール

Qubena:AI型タブレット教材

つづく

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教諭 山中昭岳


なぜ、小学校の先生に?

給食、遠足、修学旅行。楽しく、変化いっぱいの毎日が過ごせ、誰よりも一番近くで子どもたちの成長する姿をみることができるから。

my belief

教師自身が一番の学び手であれ!!