さとえ学園小学校 教諭 山中昭岳
なぜ、諸感覚を使った活動をするのか?
それは、「心とからだ全体で生き物と関わる子」を育てるためです。
(アレルギーのある子には、その子なりの関わりをもてるよう工夫しましょう。)
生き物を捕まえることに、「これが正解だ!」というものはありません。その場その時で状況が変わり、諸感覚を研ぎ澄ませ、試行錯誤しながら捕まえる工夫を見いだしていく活動です。つまりこの活動は、すべての資質・能力の基礎となるのです。
私は、子どもたちにこのゴールを伝え、何のために諸感覚を鍛えるのかを意識付けさせています。さて、私の「生き活きうぃ〜くる」では、諸感覚を「技」とし、その「技」をゲットしていく授業をお伝えします!!
今回は「きく技」です。
写真をご覧ください。
どうですか?
この子たちは「きく技」をゲットできています。さぁ、「きく技」とはどういうことができればゲットできたことになるのでしょうか。私が使うツールは「サウンドマップ」です。自分を中心として、そのまわりにきこえる音を言葉で表していきます。
そして、きくときに重要なのは、目を閉じることなのです。目をあけてきいたときと比べてみましょう。きこえる音の幅が広がります。また手をアンテナのように耳の横に添えてみましょう。さらに変わってきます。
いかがでしょうか。受動的に「きく」のではなく、能動的に「きく」活動にすることで、生活科として必要な資質・能力を身に付けていくための基礎づくりとなったと思いませんか。
さて、この「きく技」は生き物を捕まえるときに大いに役に立ちます。ですが、子どもたちはまだこのときはその重要さを知る由もないのです。
つづく
プロフィール
さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
なぜ、小学校の先生に?
給食、遠足、修学旅行。楽しく、変化いっぱいの毎日が過ごせ、誰よりも一番近くで子どもたちの成長する姿をみることができるから。
my belief
教師自身が一番の学び手であれ!!